政治と法律は,現行を維持することから始める。だが時に,次へ進むためになにかを破壊しなければいけないこともある。そのとき,適切に死をあてがうことができれば有能な国家だが,米国にも日本にもそんな政治家や裁判官はまれだ。そこでは,死の革命が必要になる。
quote:米国レコード協会(RIAA)はカザーなどで著作権侵害を行ったとされる人を相手取り,261件の訴訟を起こしたと明らかにした。RIAAは向こう数ヶ月間に数千件の訴訟を起こす可能性があるとしている。多くは和解による解決に持ち込まれると想定されるが,提訴後の和解では和解金が高額になる公算が高いとRIAAは警告している。
現行の法律はネットワークのことをなにも考えずに作られたものでしかないので,ネットワークの技術を持ったものはすべて違法となるだろう。これはカザーだろうがWinnyだろうが,そしてウェブサーバー,FTPサーバー,メールサーバーの機能の一部分だってそうだ。ウェブは,現行の著作権を大幅に侵害できる,そして侵害しなければ成り立たない成分を含んでいるし,FTPでもメールでも同じだ。RIAAの行為は,それらすべてへの弾圧である。すべての情報に,自由を。ネットワークとはそのための場である。RIAAと現行の法律に従う必要は,微塵もない。
現行の法律で成り立っている現実社会と,ネットワークが相いれないものである,というのもひとつの意見だろう。妥協をすればいいだろうという人もいるだろうが,現実社会には妥協を許さない人がいるし(今回の裁判も,その一例でしかない),ネットワークが妥協をしたらネットワークの存在意義自体なくなる。つまるところ,これ以上無為な争いを避けるにはどっちかになくなってもらうしかないのだよ。どっちが死ぬべきか,答えはわかっていると思うがね。
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